当社のブランド作りの事例
1.何故、今「青果物のブランド化」なのか?
- 小売資本のグロ-バル化は、日本の小売業も世界的な価格水準訂正のメカニズムに突入せざるを得ないと言う事です
特に、グロサリ−はグロ−バルな価格競争に巻き込まれ、利益が取り難くなります
- 本格的な競争の時代を迎え、特徴のないお店は淘汰される
- モノが売れない時代に消費者の支持を得て勝ち残るためには、ライバル企業と決定的に違うMD戦略が必要になります
- 生き残りをかけて、
「お店の機能での差別化」
「オペレ−ション技術での差別化」
「商品での差別化」
「サ−ビスでの差別化」戦略が進められています
- 特に、中小のロ−カルSMにおいては、
「 地域に密着した差別化商品の開発」とフレンドリ−なサ−ビスが重要な課題となります
- 生産段階(原料)から販売まで、コアコンピタンスとして根付いている企業は、
すぐ真似されないので、競争に強い企業体質が構築されます
2.大手量販店の動向
- 価格訴求以外の販売戦略(脱価格競争)の一つとして、「青果部門のブランド化」で、独自性を打ち出し、競合店との差別化を図る動きが活発になっています
* IY社の例……コンセプト:@味が良い A食べやすい B生産履歴がわかる
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種苗会社とタイアップした商品開発の例…… |
スイカ「たべやすいか」
バナナ「南国物語」
メロン「オトメメロン」
かぼちゃ「ほっこり姫 |
*ス−パ−各社の生産者(篤農家)の『囲い込み』の動きが活発になっています
- 各社のランドに共通するコンセプト
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1.「安全・安心」「鮮度」「美味しさ」を追求します
2.「自然」「環境」に配慮します(環境循環型)
3.情報を開示します
4.納得していただける価格でご提供します |
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3.お客様は、お店に何を期待していのか?
- 安全.安心な青果物の提供
- 新鮮で美味しくて栄養価の高い青果物の提供
- 適切な表示
- 適切切な売価設定
4.今、何故トレ−サビリティ−なのか?
- 消費者は普段から「安全」「安心」を気にしている人は少ないと思います、しかし、何か問題が生じた時に「不安になる」、その本質は「誰かがウソをついているのではないか?」 「何か、危険なモノを使っているのではないか?」と言う疑念を抱く、だから、産地や流通がいくら「安全です」「安心です」と主張しても、消費者は「ウソかもしれない」と疑ってしまうわけです。
- 今日の食品業界は、内部告発、同業者、消費者からのたれこみなどにより、 次々に不祥事が発覚し、「なんとなく安心感」は崩壊し、信頼関係の構築が必要になっている.消費者の食の安全.安心という時、消費者が欲しいものは、この商品は安全.安心ですという表示でではなく、「この生産者、流通業者は絶対ウソをつきません」という「保証」なのです
- トレ−サビリティとは、trace=追跡とability=可能性を合わせた言葉で、定義は「ある商品を生産から消費までの全過程で特定できること」です
栽培履歴⇒出荷履歴⇒流通履歴⇒販売履歴のトレ−スフォワ−ドが必要です
- 「有機栽培」「特別栽培」はトレ−サビリティが当たりまえです
- 各段階で認証取得(第三者が検査)、責任を果たして次の段階にリレ−していけば、
オ−ガニックチェ−ンは築けます
- 現在、『トレ−サビリティ−』と称して、今、行われている内容は、マチマチであり、
各社、試行錯誤をしているのが現状です
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いきなり消費者からすべての段階を遡れるようにしようとしているが、消費者はそこまで望んでいるでしょうか?
青果物を生産から販売ので、完璧なトレ−サビリティ−システムを構築する為には1品1品にID(識別子)を附ける手法しかなく、「鮮度が命」の青果物に、そんなことをするのが、適切でしょうか? それに伴う膨大な情報処理とコストは、一体誰が負担するのでしょうか?
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- 消費者がほんとうに望んでいるのは、商品の安全安心、しかし、トレ−サビリティ−が出来るから安全という保証はありません
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安全』は、がんばれば何とか確保出きる、『安心』は売る人と買う人の信頼がなければ成立しない、トレ−サビリティ−≠安心ではないと言う事を認識すべきです
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- お客様とお店の信頼関係が大切なのです、商品1個1個について、高いコストをかけた、検索システムを望んでいるわけではないと思います
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ただ、ム−ドにおされ、コンサルタント称する人の言いなりに、産地、流通業者に、無理難題を押し付けるようなことでは、安全.安心の問題は、解決されないという認識が必要で、農産物に見識の有るバイヤ−なら、ご理解いただけると思います
農産物には、栽培する農家と販売する小売の信頼関係がなければ、システムだけでは解決できない問題が、数えきれないほど内在しています
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5.当社の目指す「安全・安心」
単位面積当たりの農薬の散布量や化学肥料の施肥が世界一多いと言われている日本の農業のあり方に、疑問を感じ、『完全.安心』に配慮し、 自然環境にやさしい、循環型の農業を目指す、全国の生産者との取組みを進めています |
- 生産部会の組織強化(共同責任体制、種子の管理、栽培技術の向上、生産量の確保)
- 農家とじっくり話合い、より安全性の高い、栽培管理(肥培、防除)を行います
- 個別農家のデ−タ管理(畑の確認、生産管理履歴、肥培管理履歴、防除履歴の記録)
- 行政を巻き込んだ、認証制度の確立(産地の行政が協力体制を整える)
6.当社の目指す商品開発の視点
- 消費低迷、競争激化の中で、今必要な事は『お客様の視点での新しい発想』です
- 中小SM企業の生残り戦略の一環として、買物頻度が高く、集客力を左右する青果売場の強化策として「野菜.果実のブランド」作りを提案します
当社のブランド作りの事例